各都道府県で医療費還付金などの詐欺の電話が相次いでいる。広島県では19日、医療費還付金詐欺による被害があった。各都道府県では振込を催促する不審な電話に注意するよう呼びかけている。
(参照:健康保険料の用途 知っていたのは2割程度と認識の低さ浮き彫りに)
Photo:Off the hook By Darwin Bell
広島県で報告された被害は、広島市西区、安佐南区、呉市に住む女性が50万円をだまし取られ、呉市内の別の女性は100万円をだまし取られたというもの。どの案件でも手口は同じで、電話口の人物は市役所や県庁、社会保険事務所(庁)などの職員を装い、医療費の還付金があり今日が締切という嘘を伝え、被害者をATMへ誘導すると「03」から始まる電話番号へ電話をかけさせ現金を振り込ませたという。
還付金詐欺業者は高齢者に電話をかける傾向があり、市区町村や社会保険事務所、社会保険事務局などを名乗ることが多い。さらに振り込みを焦らせるため本日が期限などの文句も言うことがある。各都道府県では電話による還付金の要請はないこと、不審な電話を受けた際は市や警察署に相談するよう呼びかけている。