女性医師の活躍が期待される乳腺専門医。
ニーズがますます高まる昨今、認定されるにはどのような条件や試験が必要なのでしょうか。
乳腺専門医としてのキャリア構築を考えている方が知りたい、認定制度の概要と乳腺専門医の現状や働く魅力などについてご紹介します。
乳腺専門医の現状は?
患者数は年々増えつつある「乳がん」は、早期に発見できれば生存率が高いがんです。
早期発見できる高いスキルを持った乳腺専門医が求められており、中でも女性医師の活躍に期待が高まっています。
2016年現在、日本乳癌学会登録の専門医は1,376人いますが、ニーズの増加によって乳腺外科などを新設する病院が増えており、乳腺専門医は引く手あまたと言えるでしょう。
乳がんは全摘手術の他に放射線治療や温存療法などさまざまな治療法があり、幅広い領域での専門知識が求められます。
日々発見される新たな治療法を学びつつ、ほかの領域との連携がとても重要です。
検診から術後までのトータルなケアを求められるのもこの領域の特徴であり、専門領域のみに特化しない新たな人材が求められています。
認定制度の特徴
新専門医認定制度のもとで乳腺専門医になるには、主に以下の条件を満たす必要があります。
・基本となる診療科の専門医もしくは認定医を取ること。
・日本乳癌学会認定医(経験症例43例)であること。(登録後5年以上)
・臨床研修医修了後、認定施設(関連施設を含む)で通算5年以上の必要な修練を行っていること。
・乳がんの(手術、診断、化学療法、放射線治療のいずれかに絞って)診療経験を100例以上行っていること。
・学会発表、論文発表の業績があること。
・筆記と面接試験に合格すること。
乳腺専門医は乳腺領域のみならず、幅広い知識が必要なので、まずは基本診療科で専門医、認定医を取ることが必須条件になります。
その後、5年以上認定施設で専門医の指導のもと乳腺の専門医修練プログラムを受けなければ、筆記と面接試験の受験資格を得られません。
その間に診療経験が100例以上必要でさらに研究業績も求められます。
卒後必修研修2年を含めて考えると、専門医取得には卒後最短でも9年の修練が必要になります。
乳腺専門医として働く魅力
乳腺専門医を取得するのは決して簡単な道のりではありませんが、実際に乳腺専門医として働く人が感じているこの領域ならではの魅力とはどういった点でしょうか。
乳がんは検診から術後まで長く患者と関わることができ、トータルでサポートできることが一つの魅力です。また生存率も高いのでやりがいを強く感じることができます。
専門医に最も求められるのは適切な治療法の判断ですが、難しい判断を求められたときには、ほかの領域とリベラルに連携できる柔軟性が必要になります。
乳腺専門医は広告表示も可能で、キャリアを築くのが簡単ではないため信頼性も高いと言えるでしょう。
今後もますます社会的なニーズが高まる領域で、乳腺専門医としてのキャリアを積みたい人は一度検討してみてはいかがでしょうか。
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