大阪府警察本部は全国初となる試みとして、飲酒運転者でアルコール依存症の疑いがある場合、医療機関を紹介するという取り組みを始めた。
(参照:昨年よりも被害件数上回る・・・還付金詐欺に注意)
Photo:Day 9: Osaka By decade_null
大阪では去年1年間の飲酒運転による事故は240件で全国で2番目に多かった。今回の取り組みは、5年以内に飲酒運転の検挙歴があるドライバーでアルコール依存症の疑いがある場合に専門の医療機関を紹介するというものである。
飲酒運転による死亡事故は平成14年に改正道路交通法の厳罰化で減少傾向となった。しかし、20年に入ってからは下げ止まり傾向にあり、平成25年度は238件だった。国立病院機構久里浜アルコール症センターの樋口進医師と神奈川県警との共同調査によると、今年1~6月の間に飲酒運転で免許取り消し処分を受けた200人のうち約半数に近い48.7%の人がアルコール依存症の疑いがあった。飲酒運転の違反歴のあるドライバーのうち男性は2人に1人、女性は3人に1人がアルコール依存症の疑いがあるという。とくに近年は女性のアルコール依存症患者が増加傾向にあるという。女性は男性に比べアルコールによる害を受けやすいため、男性よりも飲酒量が低くてもアルコール依存症になる可能性が高い。