急患の搬送で「たらい回し」 軽症患者が搬送数の多くを占める

救急患者の受け入れ先が見つからず、複数の医療機関を回らざるを得なくなるという意味合いでよく知られる「たらい回し」。これにより、搬送困難で死亡につながるケースがある。各自治体では対策に乗り出しているが、救急搬送のうち軽症患者も多く、医療体制の改善だけでなく住民への理解も求められている。
(参照:熱中症による救急搬送 前年よりも8.7%増加 高齢者が半数を占める

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厚生労働省では「たらい回し」ついて以下のように定義している。
1.救急車で患者を搬送するも、何らかの原因でその病院では対応できないため、他の救急病院に転送すること 
2.救急隊員が搬送中などに受け入れを依頼するも、複数の病院に照会が必要となり時間がかかってしまうもの
「たらい回し」が起こる要因として、医師不足による救急医療機関や高齢者が増加したことによる急病人の増加、ベッドが満床などがあげられる。全国的に見ても、救急搬送では軽症患者の占める割合も多く、重症患者が「たらい回し」になってしまう事例もある。

東京都では年間約60万件近く救急搬送されており、その内の6%は搬送先が決まらない事態となっている。都では医療機関と消防庁が連携し受け入れ先を確保する取り組み「東京ルール」を2009年より開始した。これにより2012年までの1年間の搬送困難ケースは65%減少。しかし未だ搬送困難になることもあるため、軽症で安易な救急要請をしないなど、救急医療体制だけでなく地域住民の理解も必要である。

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