三重県尾鷲市にある輪内中学校は19日、全校生徒を対象に心肺蘇生法と自動体外式除細動器(AED)の使い方の講習を行った。輪内中学校では水難事故などに遭遇した際に救急活動が行えるよう毎年心肺蘇生法とAEDの使い方を尾鷲消防署の職員から学んでおり、今年は44名の全校生徒が参加した。
(参照:看護の日 富山赤十字病院で小学生が看護体験を)
Photo:AED By halfrain
尾鷲消防署の職員は事故などいざというときは慌ててしまい救急活動ができない人が多いという状況を説明。さらに中学生の体力なら命を救えると全校生徒に話し、訓練の重要性を伝えた。心肺蘇生法とAEDの使い方の指導を2時間かけて行い、強い力が必要となる心臓マッサージの訓練時には生徒らが汗を流しながら一生懸命取り組む様子がうかがえた。去年も訓練に参加した生徒は、「忘れていることもあって、何度も練習することが大事」と振り返った。
島根県の町立吉賀中学校でも17日、1年生20名を対象に心肺蘇生法とAEDの使い方について指導が行われた。島根県吉賀町では全中学生が世界基準の救急救命法を講習で学ぶ取り組みが行われている。