関西電力は6月14日、6月10日に発表した家庭や各企業への15%の節電要請に対し、大阪府の橋下徹知事らから強い反発があったことを受けて、節電が必要な理由の明示を行った。
(参考:医療施設の電力使用は「削減率0%」(要申請))関西電力の説明によれば、火力発電所を定格出力以上に稼働させ、また中国電力から電気を一部まわしてもらうなどしても電力需要は供給を上回る可能性があるという。現在の関西電力の想定している8月の最大供給力は2938万キロワットだが、昨年のような猛暑になれば最大で最大需要は3138万キロワットになる見通しだという。ただし、揚水発電所や火力発電所の運用しだいではさらに供給力が上乗せできる可能性もあり、状況は依然として不透明だ。
なお、病院や鉄道など公共性が高い企業については、節電要請の緩和を個別に行うとしている。