年末年始の大雪で、救急車が現場にたどり着けないケースが多数発生し、救急隊員が徒歩で現場に向かうなど、搬送に4―5時間かかることがあった。これを受けて、消防本部では様々なアイディアを導入した。
鳥取県西部広域行政管理組合消防局は、各消防署にスノーボートを用意している。全長約2メートルの要救護者搬送用の乗り物で、雪で救急車が入れない路地でも移動できる。この冬、すでに4件の利用があった。
このほか、スノーモービルに要救護者を乗せたスノーボートを引っ張ってもらう例や、かんじき(履物)を利用する方法が提案されている。このような雪国の知恵が救急搬送に工夫できることは、とても嬉しいことだ。