七沢塾~カリスマ講師直伝連載コラム 後半〜

医学部志望動機を高めるために PartⅢ

意外と影響力のあるTVと映画も強い味方?意外と影響力のあるTVと映画について
中高生に影響力のあるのは、TVドラマであろう。最近では「コードブルー」や「医龍」など医師や医療現場がフィーチャーされたものが人気だ。 家庭での親子の会話に取り入れてみてはいかがだろう。その際にありがちなのは、医師である親たちは「バカバカしい、実際にはありえないな」など、 ケチを付けたくなるだろうが、そこはグッと我慢して、「専門家の立場からいえば実はこれは○○で△△なんだよ」などと真剣かつ冷静にコメントしてあげることで親を見る眼も少しは変わるはずだ。 子どもからしてみると親は存在が近すぎる分悪いところや足りないところが先に目に付く。 だからこそ、時々子どもの知らない一面(特にプロフェッショナルとしての顔)を見せてあげることが効果的だ。 仕事で疲弊してボロボロになった姿しか見せていないお母さん、輝いているお母さんのほうが子どもは言うことを聞きますよ! そして、時には映画(DVDも)を見せてあげるのもいい。堤真一主演の「孤高のメス」は、息子のモティベーションを上げるには効果的だ。 堤扮する外科医当麻鉄彦がしばらくの間理想の医師像となることだろう。 もっとも子どもと一緒に観るのは照れくさい。あまりに誘導的、恣意的だと親の意図を見透かされてしまい、しばらくは何をやっても効果がなくなることは承知しておかなくてはなるまい。 最近の子どもは、読書ではなかなか心が動かなくなっているらしいが、医師で漫画家でもある茨木保(いばらぎ・たもつ)氏の「医師という生き方」(ペリカン社)は良書である。 中学生以上であれば誰でも読めるレベルで、著名な医師達の美談だけにとどまらず苦労話やマイナス面など人間味溢れるエピソードを取り入れ、様々な生き方を紹介している。読むと勉強したくなるような内容だ。 是非学校の指定図書にしてほしいと思う本だ。



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【次回予告】
次回は、「2010年度医学部受験動向」などについて触れる予定。
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【バックナンバー】

第1回 医学部人気の過熱ぶり
第2回 子弟を医学部に行かせる方法はあるのか?
第3回 学習塾を選ぶための条件パートⅠ
第4回 学習塾を選ぶための条件パートⅡ
第5回 学習塾を選ぶための条件パートⅢ
第6回 医学部進学のために中高一貫校は有利なのか?PartⅠ
第7回 医学部進学のために中高一貫校は有利なのか?PartⅡ
第8回 医学部志望動機を高めるために PartⅠ
第9回 医学部志望動機を高めるために PartⅡ
第10回 医学部志望動機を高めるために PartⅢ
第11回 今年度医学部受験報告!
第12回 一般受験の成功例の1年間の指導とその勝因を探ってみたい。
第13回 医学部合格のために ― 他是不吾 更待何時
第14回 医学部合格のために ― 他是不吾 更待何時 第3項目
第15回 医学部合格のために ― 他是不吾 更待何時 第4項目
第16回 医学部合格のために ― 他是不吾 更待何時 第5項目
第17回 震災、津波のあと 2011年6月29日更新
第18回 お医者さんになろうPartⅠ ~医学部に入るためには~
第19回 お医者さんになろうPartⅡ ~医学部に行くにはいくらかかるの?~
第20回 お医者さんになろうPartⅢ ~医学部に入ってから~

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