大分県の中津市が12月27日、市立中津市民病院で治療を受けたにもかかわらず自己負担分の医療費を納めていない滞納者5名に対し、合計で137万円の支払いを求める訴訟を起こした。大分県内の自治体が自己負担分を求める提訴を起こしたのは今回が初となる。
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市の発表によれば、訴えられた滞納者は中津市民2名と福岡県豊前市民2名、福岡県築上郡民1名の合計5名。それぞれ支払い能力があるにもかかわらず3万7000円から57万円を滞納している。
退院時には後日支払うという誓約書を提出していたが、市の繰り返し行った請求に応じなかったため、市は今回の提訴に踏み切ったという。
中津市民病院の診療費滞納者は2011年10月末で399人、金額では1677万円に上っており、同市は今後も悪質と見られる滞納者には訴訟や支払い督促申し立てなどの措置を取るという。