東京電力福島第一原発から20km以内のいわゆる「警戒区域」となっている福島県富岡町の薬局から、医療用麻薬が200個以上盗まれていたことが12日、福島県の調査で判明した。盗まれたのはがんの治療などや咳止め、痛み止めに使われる麻薬で、錠剤は約170錠、座薬は34個だった。(参考:福島第一原発で働く作業員が死亡、東電は被ばくと関係なしと発表)
捜査関係者によれば、事件が発覚したのは7月下旬。町外に一時避難していた薬局の関係者が警戒区域内に一時立ち入りした際に、医療用麻薬の保管庫が無理やりこじ開けられているのに気がついたという。
盗難の発覚後、県は警戒区域内の医療機関や薬局に対し医療用麻薬を適切かつ厳重に保管するか、もしくは移動・破棄するように連絡した。今のところ盗まれた麻薬は発見されていない。