言葉で上手にコミュニケーションをとることが難しい自閉症などの人への支援として、買い物の際に意思表示として提示するカード「PECS(ペクス)」を使った体験が21日から青森県弘前市の商店街にて行われた。
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自閉症の人はコミュニケーションをとる際に聴覚よりも視覚で情報共有した方が理解しやすいとされている。「PECS」は名刺や動詞などを絵に描いたカードでありこれをお店側に提示することによりコミュニケーションが取りやすくなる。1985年に米国にて開発されており、2006年に日本でも使用されるようになった。買い物をする際にカードを提示して意思表示するだけでなく、お店側からもカードを指してコミュニケーションがとれる仕組みである。
「あおもりPECS研究会弘前支部」によって実施となった今回の体験は、来年2月まで月1回疑似体験が行われ今後の運用への第一歩としている。参加店舗は「紀伊國屋書店 弘前店」や文房具店「平山萬年堂」など6店舗が協力しているが、将来的には協力店舗を増やし自閉症の方の自立を支援することを目指している。