群馬県が「タンデムマス法」を導入し、10月から新生児異常を検査を強化すると発表した。
(参照:青森県立病院が新生児搬送にドクターヘリを活用すると発表)
深刻な少子化は日本にとって真剣に考えないといけない問題だ。群馬県は安心して子供を産める環境を整備していく考えを示している県で、全国に先立って新生児の検査をしていくと発表があった。読売新聞によると、群馬県は新生児の血液から先天的病気を見つけるための検査で、これまでより13種類も多い合計19種類の病気を発見できる「タンデムマス法」を10月から導入すると9月30日に発表したようだ。県保健予防課によると、この検査は、特定の酵素異常で起こる病気を発見するために実施。早期に適切な治療をスタートすることで、新生児の障害を防ぐことができるためだ。新生児の検査は1977年にスタートし、2010年度末には、厚生労働省からタンデムマス法導入の通知があり、今年5月現在、38の都道府県で新生児検査は導入されている。
この検査を行うことで、フェニルケトン尿症やガラクトース血症など6種類はもちろん、新たな分析機器の導入により、シトルリン血症1型やメチルマロン酸血症など、さらに13種類の異常が見つけられるようになるという。
検査は、群馬県内の出産病院などで行われるという。検査方法は、生後4~6日の赤ちゃんのかかとから少量採血し、ろ紙にしみこませて検査機関に送る。検査費用は県が負担するため、自己負担分は、採血費用のみの安価で受診できる。詳しい内容が聞きたい方は、県保健予防課まで027(226)2606まで連絡してほしいとのことだ。