山梨県の富士・東部医療圏の医療機関の間で、患者の検査結果や処方のデータを共有する情報システム「FT―Net」の試験運用が9月17日からスタートしている。
(参照:「山梨県立中央病院救命救急センターの男性医師と女性看護師が脱法ハーブ吸引?勤務先に救急搬送」)
東部医療圏(富士吉田市、都留市など12市町村)と峡南医療圏(市川三郷町など5町)は医師不足が深刻なエリアだ。そこで行政は今回の新たな試みとして、医療連携を進め医療圏内で効率的に初期医療から高度な医療までを提供できる態勢を目指すものだ。患者情報共有システムは、富士・東部の頭文字を取り「FT―Net」と名付けられた。
読売新聞によると、共有内容は、同意した患者を対象に、各病院での血液や尿検査の結果や薬の服用状況などのデータを、富士吉田医師会に設けるデータセンターに集め、医師らは専用の端末で情報を自由に確認できるようになる。峡南エリアでも年末12月から試験運用が始まる予定で、それぞれ来年4月の本格運用を目指す。