国から栃木県に交付される地域医療再生臨時特例交付金が、県の要望した約半額となる56億円となったことを受け、栃木県は10月28日、改めて見直した地域医療再生計画案の説明会を県庁で開催し、およそ40億円と見込んでいた栃木市の3病院統合再編事業にかける金額が、30億円となることを発表した。(参照:薬剤師にとっても難しい「漢方薬の取り扱い方」 患者の意識は高まる)
栃木市の下都賀総合病院と下都賀郡市医師会病院、とちの木病院の3病院統合再編事業には、交付金全体の50%を超える30億円を当て、さらに不足分を2009年度に交付された地域医療再生基金から5億円ほどまかなうなど、重点的に配分。
その一方で当初行う予定だった自治医科大病院のヘリポート整備事業(約2億円)や救急病院への精神科医派遣事業(約1500万円)などは削除された。災害拠点病院の強化事業(約2億2400万円)は、配分の変更がなかった。