アメリカのカリフォルニアくるみ協会が、「ブリティッシュ・オブ・ニュートリション」の9月号内で発表された米国アンドリューズ大学の研究者の最新の研究から、くるみには「推論的論証能力」(間違いを元に正解を発見する能力)を向上させる効果があることが判明したと発表した。
アンドリューズ大学1の栄養・健康学科の准教授ピーター・プリビス博士が行った実験は、くるみ入りのバナナブレッドを8週間にわたり摂取した学生達とくるみの入っていないバナナブレッドを8週間摂取させ、学生達に短い文章を読ませ、それが正しい、もしくは間違っているかを判断させるというもの。
その実験によれば、くるみを摂取した学生達の推論的論証能力はそうでない学生と比較して著しい伸びを見せたという。この実験だけではまだくるみと「推論的論証能力」の向上に直接関係があるとは言い難いが、日常的にくるみを摂取することが学生や専門職の人たちにとってプラスに働くかもしれないと博士は話している。