世界保健機関(WHO)は8月14日、飢饉が深刻な問題となっているアフリカのソマリアでコレラが流行していると明らかにした。ソマリアでは以前より続いているここ60年で最大クラスといわれる規模の旱魃や、南部の大半を支配しているイスラム過激派組織の手による国連の食糧支援事業の妨害などもあって、およそ370万人が生命の危機に瀕しているという。現地では衛生状況が急速に悪化しており、そのためコレラの感染が爆発的に広がっているという。
特に多くの避難民が集まっているソマリアの首都モガディシオでは、コレラと思しき症状を訴える患者が去年以上のペースで増えており、特に5歳未満の子供がコレラの症状を発症するケースが頻発している。国連は各国に対し、支援を呼びかけているが、資金不足でそれもままならないというのが現状のようだ。