電子カルテとは
電子カルテとはカルテを電子情報として編集・記録・管理する仕組みのことです。
電子カルテのメリットとしては、物理的な紛失の恐れがなくなり収納スペースの問題も解決されることやキーワードなどによる検索が容易になること、ネットワークの利用により病院外からもデータベースにアクセスでき、カルテの参照・記入が可能となること、手書き文字のように判読不能といったことがなくなり、画像やグラフなど様々な形式での記録が可能となること、検査オーダーや処方箋などとの一体管理が可能となることなどが挙げられます。
デメリットとしては、不正アクセスやコンピューターウイルスなどへの対策が必要になることや通信ネットワークやハードウェアのトラブルによる問題発生の可能性があること、データの改変が紙のカルテに比べて容易に行われ得ること、多額の投資が必要になることなどが挙げられます。
また、医師が電子カルテを記入するためにパソコンに向かう頻度が高くなり、患者との信頼関係が阻害されるといった面も指摘されるところです。
厚生労働省も、2001年の「保健医療分野の情報化にむけてのグランドデザイン」等を通じて電子カルテの普及を推進していますが、2013年現在、わが国の医療機関における電子カルテの普及率はおよそ20%に止まると言われています。電子カルテ導入に診療点数加算が認められていないことも導入が進まない理由の一つに挙げられています。
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