アウトブレイクとは

アウトブレイクとは、一定期間内に感染症の流行が予測されていたよりも多く発生したことをさし、とくにその流行している集団内でこれまでになかった症例の感染症が広まることです。集団感染をさすこともあります。アウトブレイクとパンデミックの違いにおいて、アウトブレイクはある限られた集団内での感染を意味しますが、パンデミックは世界中で感染が流行していることをいいます。
しかし、両者の言葉に明確な境はありません。感染症がアウトブレイクか判断するにはいくつかの調査や確認を行った後、疫学的宣言が伝えられます。感染制御の面からアウトブレイクしやすいといわれている感染症ではインフルエンザウイルス、感染性胃腸炎(ノロウイルス)、流行性角結膜炎(アデノウイルス)、水痘などの流行性ウイルス疾患があげられます。それらの予防対策として接触感染予防、飛沫感染予防、空気感染予防など各感染症に合わせた対策をとる必要があります。
アウトブレイク発生時の基本的な対応として、まず過去の症例などと比較しながらアウトブレイクの発生か確認します。次にどのくらいの範囲で感染が流行している間および期間、さらに症例を確定し今後の対応を決めます。それと同時に感染源や感染経路の調査を進め感染が拡大しないようにします。最後にアウトブレイクが収束したかの確認となります。

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