先月29日、兵庫県警生活経済課は兵庫県姫路市の今井内科循環器科理事長の医師今井直昭容疑者を薬事法違反(無許可販売)で逮捕した。今井容疑者は計5600本の注射器を販売し、覚せい剤使用をほう助していたと見られる。
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今井容疑者は、同市の無職奥本武晴被告に昨年9〜12月の間に2回に分けて計5600本の注射器を12万円で販売した疑いがある。薬事法によると、高度管理医療機器は販売するにあたり知事の許可が必要と定められており、注射器もこれに該当する。
昨年12月、大量の注射器が奥本被告のトランクルームで発見され、これらは覚せい剤の密売時に渡されていたとみられる。奥本被告は覚せい剤取締法違反罪などで公判中である。県警では今井容疑者以外にも複数の入手ルートがあるとみて捜査を進めている。今井容疑者は容疑を認めており、2009年11月からの4年間で医療品販売業者から約6万4000本の注射器を購入しており、そのうちほとんどは販売したと話している。