厚生労働省は、3日までに口に含む花粉症治療薬「シダトレンスギ花粉舌下液」を承認した。この新薬は、4月に保険適用、6月に処方箋として発売する動きとなっている。
(参考:MSD株式会社、花粉症対策サイト「花粉なう」をオープン)
「シダトレンスギ花粉舌下液」は鳥居薬品より申請されたスギ花粉症の治療薬である。患者は、口の中に花粉エキス入の薬液を含み飲み込むことを毎日続けることで、アレルギー促進細胞の増加が抑えられるようになり花粉症改善への効果が期待されている。
1日1回服用を毎日続け、2年以上の服用で症状が治まっていくとされており、新薬の使用は12歳以上からが対象となっている。
既存の注射よりも患者への負担は少なく家で続けられるというメリットはあるが、服用注意として服用を忘れたからといって数日分をまとめて服用したり、直後に運動したりすると意識障害や呼吸困難などのアレルギー反応が過剰に起きてしまう恐れもあるため、服用の際には容量・用法を守る注意も必要である。