子どもの食物アレルギー発症へ母親が持つ不安とは?

親に抱かれる子ども

食物アレルギーを発症している子どもは、数十年前と比べると増加傾向にあると言われています。このことからも、我が子の食物アレルギー発症に不安を持つ女性も多いでしょう。
食物アレルギーの症状はさまざまですが、湿疹や蕁麻疹をはじめ、下痢や嘔吐、ひどい時には呼吸困難や死亡にまで至ることもあります。
できることならば、子どもの食物アレルギー発症を未然に防ぎたいところですが、母親として何をしてあげることができるのでしょうか。
今回は、2016年12月27日~2017年1月5日に日清オイリオグループが実施したインターネットアンケート、「第5回乳幼児の食物アレルギーに関する実態調査」をもとに、母親が子どもの食物アレルギー発症へ持っている不安や、対策方法についてご紹介いたします。

67%の母親が子どもの食物アレルギー発症を診断前から心配していた

日清オイリオグループ 第5回乳幼児の食物アレルギーに関する実態調査【図3】
(日清オイリオグループ 第5回乳幼児の食物アレルギーに関する実態調査【図3】引用)

成長とともに症状は落ち着いていくことが多いといわれている食物アレルギーですが、子どもの健康を考えると、やはり発症の心配をしてしまう方は多いもの。
アレルギーは遺伝によって受け継がれるとも言われているため、母親自身がアレルギー体質である場合には、人一倍アレルギー発症に過敏になってしまうようです。
今回のアンケートで、「子どもが食物アレルギーと診断される以前から食物アレルギーの心配をしていましたか?」という質問を行ったところ、過半数以上の67%の母親が「はい」と回答しました。
子どもの健やかな成長と健康を願う母親にとっては、食物アレルギーによる栄養バランスの偏りも不安要素の1つになります。我が子の食物アレルギー発症は、多くの女性を不安へと落とし込んでいるのです。

3人に1人以上の母親が食物アレルギー発症の対策をしている!?

日清オイリオグループ 第5回乳幼児の食物アレルギーに関する実態調査【図5】
(日清オイリオグループ 第5回乳幼児の食物アレルギーに関する実態調査【図5】引用)

子どもの食物アレルギー発症は、母親の母乳に含まれるアレルゲンによって引き起こされるもの。母親がアレルギーの原因となる食材を食べると、母乳にアレルゲンが微量に含まれます。そして、その微量にアレルゲンが含まれた母乳を子どもが飲むことで、食物アレルギーを発症してしまうのです。
このことから、母乳にアレルゲンを含ませないようにしようと、自身の食事では食物アレルギーの原因となる恐れのある食材を控える母親もいます。
今回のアンケートでは、診断前から子どもの食物アレルギー発症を心配していた67名の母親のうち、35.8%もの方が自身の食物除去を行っていたことが明らかとなりました。

母親の食物除去はNG? バランスのよい食事を心掛けて

我が子の食物アレルギー発症のことを考えると、食物除去による対策を行いたくなる気持ちもありますが、「母親の食物除去によるお子さまの食物アレルギー発症予防効果は否定されており、食物アレルギー発症予防を目的とした母親自身の食物除去は推奨されていません」という専門家のコメントもあります。
とくに、妊娠中や授乳中の女性にとって、毎日の食事から得る栄養は重要なもの。アレルゲンになる可能性が高い食品を過剰に摂取することは避けるべきですが、母親の母乳からエネルギーを得ている赤ちゃんを守るためにも、母親は栄養バランスのいい食事をとることが大切なのです。

食事をする女性

子どもの健康を守るためには、自分自身がきちんと食事をとって健康をキープすることが大切です。とくに妊娠中や授乳中には、栄養バランスに気を遣った食事を心掛けましょう。

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