不妊治療とは
不妊症の治療をいう。妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないもの不妊とし、WHO(世界保健機関)、日本産科婦人科学会ともに「1年以内に妊娠に至れない状態」と定義している。
男性側、女性側にそれぞれ検査を行い、それぞれ症状によって薬物療法や手術療法、あるいは生殖補助技術が施される。
現在40万件を超える生殖補助技術が行われており、方法として代表するものに体外受精・胚移植で、女性の卵巣から排卵周期を計算し、直前の卵子を採取して培養液に移す。
その後卵子に精子を加えて受精し培養させ、胚に発育させたものを子宮に戻し着床させる。
そのほか人工授精、配偶子卵管内移植法、接合子卵管内移植法、顕微授精法などがある。
日本は体外受精技術における実施件数は正解第1位なのに対して、1回当たりの出産率が最下位という課題もあり、技術だけではなく治療法に科学的な根拠を盛り込んだ積極的な治療が必要と考えられている。
なお、2018年度では学会見解に基づく不妊治療の登録施設数は615施設、提供精子を用いた人工授精に関する登録施設は12施設となっている。
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