マンモグラフィーとは

マンモグラフィー(mammography)とは乳がんの診断に用いられる検査方法の一つです。
mammo(乳房・胸を意味する接頭語)とgraphy(造影法を意味する接尾語)から作られた造語であることからもわかるように、乳房・乳腺を、X線によって撮像する検査方法です。
専用の撮影装置で乳房を挟み、強く圧迫して乳房を薄く均等に広げ、上下・左右の方向からそれぞれ撮影します。このようにすることでX線の被ばく量を最小限に抑え、より鮮明な撮像を行えるようにします。このように乳房を強く圧迫しなければならないので、痛みを伴う場合もあり、ごく稀ではありますが、検査により肋骨を骨折したという例も報告されています。

マンモグラフィーでは、触診では判らないような早期の小さな乳がん、しこりを作らない乳がんでも、影として認識することができます。視触診や超音波検査でも、乳がんの検査は可能ですが、あわせてマンモグラフィーを行った乳がん検診では、これを行わない検診と比べて、乳がんの発見率は2倍から3倍であるとされています。
撮影、画像の読影ともに高度な技術が要求され、これに携わる医師にも技師にも特別な訓練が必要となります。わが国では、NPO法人である日本乳がん検診精度管理中央機構が、こうした教育や資格の認定、基準の策定などを行っています。

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