音楽療法とは

音楽療法とは音楽を用いて心身の健康回復・維持を図ろうとする代替療法の一つです。日本音楽療法学会によれば「音楽のもつ、生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の回復、機能の維持改善、生活の質の向上、行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に利用すること」と定義されています。

そもそも音楽の淵源は宗教の誕生に求められるもので、儀式や呪術に伴って、音楽が病を癒やしたという伝承は古くから存在します。現代では、第二次大戦中の米国において、野戦病院で音楽を流したところ傷病の治癒に効果があったとして、その治療効果が立証されました。今日では、高齢者のケア、引きこもりや不登校の児童のケアなどの場面で、音楽療法は積極的に展開されています。

日本音楽療法学会は「音楽療法士」という資格を認定しています。これは学会認定の音楽療法士資格試験受験認定校のカリキュラムを修了するか、学会が主催する音楽療法士(補)資格試験受験のための制度に参加した後、音楽療法士(補)資格審査(筆記試験)と音楽療法士資格審査(面接試験)にパスすると授与される資格です。音楽療法士は、全国の福祉関連施設や医療機関、リハビリセンターなどでその活動を始めたところです。音楽療法学会は音楽療法士資格が国家資格となるよう、国などに働きかけを行っています。

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