メラノーマとは

メラノーマとは悪性黒色腫のことです。皮膚がんの1つで、その中でも最も悪性度が高いものとされています。メラニン色素を産生する皮膚細胞をメラノサイトと呼びますが、メラノーマはこのメラノサイト、または「ほくろ」の細胞である母斑細胞が悪性化したものと考えられています。
メラノーマの発生率は日本ではあまり高くありません。発生頻度の人種差が大きく、白人の罹患率が高い傾向があります。発生部位は足底が最も多く、続いて、体幹・顔面・爪となっています。また頻度はあまり高くありませんが、眼窩内組織、口腔粘膜上皮等にも発生することがあります。
発生原因は明らかになっていませんが、白人の中でも紫外線の多い地域に住む人たちの発生率が特に高いことから、紫外線の関与が指摘されています。また、遺伝、外的刺激などもメラノーマの発生因子ではないかと言われています。
治療は、早期に発見できれば、病変含めその周囲を広範囲に切除することが奏功します。特に、ほくろが急速に大きくなった場合などには注意が必要です。ステージIでの5年生存率は95~100%、ステージIIでは80%程度です。外科治療以外に、化学療法、放射線療法、放射線療法と温熱療法の併用などが行われています。温熱療法は腫瘍細胞を42度以上に温めて叩く治療で、皮膚転移に効果が見られます。また、免疫療法も試みられています。

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