ステルベンとは

ステルベンとは「患者死亡」のことを指す語として用いられています。
「ステる」「ステった」と言えば、「亡くなった」という意味になります。例えば、「昨日の準夜(準夜勤帯)
にステルベンがあって…」「○号室の○○さん、夜中にステったんだ…」という具合です。もともとは、
ドイツ語の“sterben”(死亡)からきたものと思われます。

さて、看護師同士の会話で「Aさんの時ってついてるよね…」と言う場合、Aさんの勤務中にはイケメン患者が多いとか、いつも早く帰れているとか、まずそういう話題ではありません。この場合は「ステルベンにつく(ことが多い)」あるいは「ステルベンづいている」といったような意味で、患者を看取る機会が多いことを指します。
理由はわかりませんが、患者死亡に立ち会うことの多い看護師がいる、あるいはそういう時期がある、というのは多くの看護師が実感するところのようです。
また、「ステルベン処置」と言えば、死後の処置のことです。患者さんが亡くなると、医師の死亡確認、遺族とのお別れの時間を経て一般に看護師が死後処置を行います。点滴ラインなどの除去、排尿や排便の処置、清拭、寝衣の着用、女性であれば最小限の化粧、などを行って、お見送りとなります。肉体的にも精神的にも大変な作業ですが、医療者にとってとても重要な場面です。

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