ALSとは

ALSとは筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis)の略。アメリカでは著明な大リーガーが罹患したことからルー・ゲーリック病とも呼ばれます。
進行性の神経変性疾患で徐々に筋肉の力が失われて行き、早ければ発症から数年で呼吸機能などが奪われてしまう難病で、公費負担の対象疾患にも指定されています。疫学的には、10万人あたり1年間で1人の罹患率とされ、男女比では2:1で男性に多く、もっともかかりやすい年齢層は50~60歳代と言われています。

一般に手足の先の方から力が弱くなり、筋肉がやせてくることから発症します。やがて、発話や嚥下の機能にも障害が出るようになり歩くこともできなくなります。上述した呼吸筋機能の不全に至ると人工呼吸器を装着するか否かの選択を迫られることになります。
原因は今のところ不明ですが、神経の老化と関連があるといわれており、原因となる遺伝子も明らかになりつつあります。治療には病状の進行を遅らせる作用のある薬剤の投与や、リハビリテーションが行われます。iPS細胞による治療の研究も進められています。
変形性頸椎症やALS以外の運動ニューロン疾患、脳・脊髄の腫瘍によるものなど、ALS以外の疾患により同様の症状が発生する場合もあります。このため、これらの疾患との鑑別診断が非常に重要となります。

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