ゼンマとは

ゼンマとは全身麻酔(General anesthesia)の略です。麻酔は大きく、全身麻酔と局所麻酔に分けられます。
全身麻酔の局所麻酔との大きな違いは、中枢神経系に薬剤の作用を及ぼして意識を消失させる点にあります。
全身麻酔状態の定義としては、(1)無痛、(2)意識消失、(3)筋弛緩、(4)有害反射抑制、の4つの条件を満たすこと、
とされています。この状態が達成されれば、患者さんは痛みを感じることがなく、また手術の記憶も残りません。
さらに、患者さんが身体を動かすこともないので手術も非常に行いやすくなります。
全身麻酔の方法には吸入麻酔法と静脈麻酔法があります。手術の目的、患者さんの状態などにより適切な方法が
選択されます。一般に、注射に抵抗がある患者さん、例えば子供などには吸入麻酔を用います。点滴が受けられ
る患者には、数秒で麻酔状態にすることができる静脈麻酔法が用いられます。

患者さんが全身麻酔の合併症を心配されることがあります。たしかに全身麻酔も絶対に安全とは言い切れませんが、
脳障害や死亡に至るような重篤な合併症が発生する確率はきわめて稀です。そもそも麻酔によって死亡する人は
22万人に1人程度と言われています。麻酔科医の適切な管理下で行われる全身麻酔は非常に安全だと言えるでしょう。

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