狂犬病とは

狂犬病とは、狂犬病を保有する動物に噛まれたり引っ掻かれたりすることにより、傷口からウイルスが侵入する感染症です。主に、犬、猫、コウモリ、キツネ、アライグマ、スカンク、マングースなどの動物があげられます。狂犬病は哺乳類すべてに感染することがわかっており、人も例外ではありません。発症すると100%死亡するという恐ろしい感染症ですが、狂犬病ウイルスを保有する動物に噛まれた後にワクチンを接種することにより発症を防ぐこともできます。
日本では1956年以降人への発症報告はあがっていません。動物では1957年に猫の発症を確認後、それ以降は発症していません。全世界でみると、日本、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなど一部の国を除きほとんどの国で感染する可能性はあります。
狂犬病が人から人へ感染することはありませんが、過去には臓器移植による感染報告があったことがあります。感染してから発症するまでは基本的に1〜3ヶ月といわれていますが、潜伏期間が長いケースで1〜2年後には発症したこともあります。
日本国内の場合、犬に噛まれても狂犬病に感染する恐れはありませんが、海外旅行などで犬や猫など野生生物に噛まれた場合は患部をよく洗い、医療機関へ受診することが重要です。犬を飼っている人は「狂犬病予防法」に基づき犬を飼ってから30日以内に市町村へ登録し、毎年1回狂犬病の予防注射をすることが定められています。

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